【ノンアルはしご酒】呑んだくれの私に訪れた人生の分岐点

大好きなお酒の場には行きたいけど、酔わないで楽しみたい日もある。時々「あえてのノンアル派」女子が行くノンアルはしご酒日記。

元々よく飲みに行く方だった。目の前の人たちとグラスを交わし、ワクワクすることを話し、おいしい食事にピッタリのお酒を楽しむ。そんなお酒の場が大好きだ。独身の時からフットワーク軽く飲みに行っては飲んだくれていたし、結婚してからも夫と飲みに行ってはふたりで心ゆくまで話したものだ。家でゆっくり料理をしてからの晩酌も大好き。お酒を飲む機会を見つけては飲んでいた。ソフトドリンクならまだしも、わざわざアルコールが入っていないビールを飲むなんて狂気の沙汰だと思っていた。

そんな私に、人生の分岐点が訪れた。

なんだかここのところ風邪っぽいなあ。そういえば生理が数日遅れている。妙に胸が張って痛い。基礎体温はずっと高温期が続いている・・。

まさか、ね。まさか。

そう思ったらいてもたってもいられなくなり、薬局に行って妊娠検査薬を探した。なんだか気が動転してしまって見つけることができず、薬局をハシゴして二軒目で見つけて買った。

家に帰るまでの道のりは、なんだかそわそわして、でも頭だけは変に冴えていて、不思議な気分だったのを覚えている。

帰ってすぐにトイレに行き、検査薬を使う。10分程度待つと書いてあるが、待つまでもなくすぐに二本の線がくっきりと浮かび上がる。

陽性・・・!

嬉しくて嬉しくて、でも自分の身体に起きていることがよくわからず不安で、命を預かるというその責任の重圧にクラクラしながら、夫に連絡する。

「妊娠検査薬、陽性だった!赤ちゃんができたよ」

夫は、とにかく大喜びしてくれた。

夫に連絡したあと、ホッとしたのか、嬉しい気持ちがじわじわとこみ上げてきて涙が出た。

夫がすぐに行ける産婦人科を予約してくれ、夜ふたりで行くことに決めた。

これからの生活がどう変わるのか想像してみる。

仕事はこれまで通り行けるはず。でも出張が何件か決まっている。体力的に厳しいものは変わってもらわないと。明日病院で無事妊娠が確認できたら、上司にはすぐに伝えよう。会食はどうなのだろう。そういえば、旅行も予定があるけれど、少しなら大丈夫なのかな?

そこで気付く。夫との食事、仕事の会食、出張、旅行・・・今までの私だったらどの場面でもお酒を飲んでいた。

欧米では妊娠中でもワインをグラス一杯程度飲む分には大丈夫と考える人もいるが(「赤ワインなら大丈夫!」なんて言って飲む人も結構いる)、どんな少量のお酒でも怖い。赤ちゃんに万が一何かあったら大変だ。

今日、今この瞬間から、何があっても絶対断酒。小さな命を預かる身としては絶対に飲むわけにはいかない。

大好きな夫とお酒を片手に語らう晩酌も、友だちと大騒ぎしながら日本酒に合わせて楽しむ魚介居酒屋も、仲の良い女友達とああでもないこうでもないとグダグダしながらワインと合わせて恍惚感に浸るイタリアンやフレンチも、全て諦めるのだ。諦める・・・。

あれ、私の人生、いかにお酒を楽しむか、ということ中心に回りすぎてはいやしないだろうか。今まで当たり前のように飲んできたけれど。

それは、大好きな人たちとおいしいものを分かち合って楽しむことが好きだから?それとも、酔っ払うこと自体が好きだから?

多分だけど、前者だと思う

だとしたら、私が好きな「大好きな人たちと楽しむ」は、お酒に酔わなくても成り立つはずだ。

だとしたら、飲み物をノンアルコールに変えれば、ほとんど今まで通りでいいんじゃない?

ソーシャルな場には行くけど、ノンアルコール。きっとそれでも楽しいはず。

これまでのように、料理とお酒を「マリアージュ」させて楽しむことはできないけど、料理に合わせたノンアルコールドリンクを楽しめる!

そう、これは、いかにお酒を飲まずに「お酒の場」も「お酒の肴」も楽しむか、という挑戦だ。

この日から、私のノンアル・ライフが始まった。