妊活中の男性は注意!男性も受精半年前から断酒すべきと判明

妊活中でお酒を控える女性は多い。しかし、お酒を控えるべきなのは女性だけではないことがわかった。2019年10月にEuropean Journal of Preventive Cardiologyが発表した調査結果によると、受精前の3ヵ月から妊娠最初の3ヵ月の間に父親がアルコールを摂取すると、赤ちゃんが先天性心疾患を持って生まれる確率が44%高いことがわかった。同じ期間にお酒を飲む母親は16%リスクを高める結果となった。また、多量飲酒(ここでは1回につき5スタンダードドリンク以上とする)でみると女性の場合は16%で赤ちゃんが心疾患を持って生まれてくる確率が上がるのに対し、男性の場合は52%もリスクが増すことがわかった。

両親の飲酒は、子の健康にも親自身の健康にも「ハイリスクで危険」な行動と位置づけられる。このリスクを回避するためには、子どもを望むのであれば男性は受精のタイミングより半年かそれ以上前から、女性は1年かそれ以上前から出産するまで断酒する必要がある。

飲酒と心疾患の深い関係

世界では年間約135万人の赤ちゃんが先天性心疾患を持って生まれており、先天性疾患の中で最も多い。先天性心疾患は周産期の死亡率が高く、手術を施したとしてものちに心血管疾患を発症する確率が高くなる。FASD(胎児性アルコール症候群)の赤ちゃんは25%の確率で心臓に異常が見られ、妊娠期の飲酒と先天性心疾患の強い関連性が明らかになっている。現在の研究では、父親側の妊活中(受精前)のアルコール摂取についても先天性心疾患との強い関連性がわかってきた。

この研究は、1991年から2019年までに心疾患を持って生まれた42,000人の赤ちゃんのデータを元になされた55の研究に基づいて行われた。研究によると、両親の飲酒量・飲酒頻度と疾患の発生リスクは明確な比例関係にあった。また、どちらかの親による少量の飲酒であってもリスクはあがることが解明された。

妊娠中アルコールを摂取しなかった女性に比べ、アルコールを摂取した女性の生んだ赤ちゃんは20%もファロー四徴症と呼ばれる重篤な心疾患のリスクが高まることもわかった。

子どもを望むのならば、女性だけでなく男性もノンアルコールを選ぶことが最善と言える。